もうひとつの利用法

ほとんどの場合、Shadesの布はキルトに使われていると思われますが、“ギャラリー”の公募作品をぜひご覧下さい。なんとも素敵な作品ではありませんか! これはザイール共和国のアフリカンドレスをモチーフにした作品だそうです。余った布で作ったトップピースもあります。もちろん季節としては暖かい時期の衣服ですが、カジュアルに着れるものでありながら、どこか気品を感じさせるところもあります。

ステイシーの手染めファブリックの中で、特にスカイはその製作時期によって配色のバランスが微妙、または大胆に変わったりしますが、これに使われているスカイの7番(ストロング・サンセット)は黒を含み、グリーンが強い傾向のものです。在庫に3ヤードの大きさが5枚ほどありましたので、ストア上では比較的長く販売され続けたものですが、現在はすべて売り切れています。他の淡いスカイが次々に売り切れになっていくのを横目に非常にゆっくりと売れ続けたこの生地を通じて、キルターのみなさんの色合いの傾向を知る勉強にもなりました。

しかし、シャツやドレスなどの場合はまったく違う見方があると思え、この黒のアクセントが逆に全体にしまりを与え、コントラストとして他の色をよりビビッドにします。ボケがなくすべて1枚で勝負という感じでもあります。現在在庫がある中ではOS3-SK6、OS3-SK-Rがその部類に入るでしょう。

この作品を拝見して何か非常に納得させられた感があります。所変われば品変わる...です。

作り方は非常に簡単で、好きな長さに布を半分に折って首の穴を半円状にカットし、脇の下の部分から下へとまっすぐ縫い、ネックまわりと裾(すそ)をバイアステープなどで仕上げる...だけだそうです。朝倉さんは裾の部分を直角のままにしないでR(曲線状)を付けました。綿生地も気持ち良く、着心地も良いそうです。

お試しあれ。